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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第98楽章 ―登録有形文化財指定と双葉幼稚園―

 『双葉幼稚園は、大井浅吉を園長として1911(明治44)年東1条9丁目3番地に、帯広で最初の幼稚園として誕生しました。名称は「梅檀ハ双葉ヨリ香バシ」からとり双葉とされました。この園舎は、二代目園長臼田梅によって設計され、建築を請負ったのは本名音吉、棟梁は萩原延一で、1922(大正11)年11月竣工しました。ドーム型をした屋根、八角形の遊戯室、その周囲に教室を配した独創的な木造の洋風建築は、開園した当初から人々の注目をあつめ現在も多くの市民に親しまれています。 平成5年10月 設置 帯広市教育委員会 寄贈 萩原建設工業株式会社』

 これは、2013(平成25)年3月に閉園した双葉幼稚園前にある案内板に書かれているものです。

 この双葉幼稚園が、2010(平成22)年10月27日、国の登録有形文化財に指定されその伝達式が園舎内でありました。臼田時子園長に登録証と認定プレートが手渡されたのです。

  この双葉幼稚園は3年後に閉園、臼田園長は2016(平成28)年4月30日亡くなりました。享年96歳でした。

  さて、双葉幼稚園が閉園して4年が経ちました。案内板にあるように、帯広で最初の幼稚園です。帯広で最初というだけではありません。十勝で初めての幼稚園です。当然、卒園生(4,900人)には帯広・十勝の発展に多大な功績を残した人物が多くいます。

 この双葉幼稚園を、帯広は、いや帯広市、行政はどうするのでしょうか。
 2013(平成25)年1月22日、帯広市議会は総務文教委員会を開いています。この委員会で嶋野副市長は「所有者と関係者による保存に向けた取り組みを尊重しながら、市としても保存策を考えたい」と、敦賀調整監は「帯広の幼稚園の礎となる施設として非常に重要。市民の意見を伺いながら文化的遺産をどのように残していくか、考えるきっかけにしたい」と、上野敏郎委員(市政会)の質問に答えています。

 ぜひ、「双葉幼稚園の保存と活用については、市が主導的に関わっていく」とした市民に分かりやすい施策を帯広市にはお願いしたいものです。


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