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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第94楽章 ―動物園で童謡を歌う―

 平成19年の葵学園(総園児数414人)は、園児数の安定期に入ったことを教えてくれます。なぜならば、葵学園の総定員は460人ですが、厳しい私立幼稚園事情の中で平成13年4月から数えて7年間連続400人以上の園児数を確保しています。

 平成13年、帯広市内には14の幼稚園がありました。そこに通う子どもの数は2,481人です。その中の382人が葵学園の園児です。

 平成19年、市内幼稚園数は変わりませんが総園児数は2,066人です。7年間で415人の減少です。偶然にも葵学園の総園児数に匹敵します。言い方を変えれば、葵学園が消えたに等しいのです。 その葵学園が平成10年に新しい出発をして10年目を迎えたのが平成19年です。400人台の園児数を7年間にわたって確保できたのは、先ずは保護者の理解ですが、全職員がそれぞれの職責をしっかりと果たしてくれた結果だと言えます。

 またこの年は、帯広市議会議員でもある上野敏郎理事長が議会の議長に就任しています。これを受けて、大高徳照理事が新しい理事長に就任し、前上野理事長は学園長理事として幼稚園の運営に関わることになったのでした。また、その他には監事も立崎重男氏から益子裕之氏に交代しています。

 新しいニュースとしては、帯広の森幼稚園に広い農園を開設しています。葵学園の大和田理事が所有する土地を借りた農園は、それまでの農園と地続きになり新しく205人の園児には広すぎるものでした。そこを、園長をはじめとして職員が力を合わせて維持・管理した結果、秋にはにぎやかな収穫祭で喜ぶ園児の顔を見ることになってくれました。

 また、この年は第一回の「動物園で童謡を歌おうよ!」を開いています。7月1日は、日本童謡協会が定めた「童謡の日」です。それに合わせて、葵学園の全園児が帯広動物園の中にある小さな野外ステージの上で童謡を歌うのです。目の前には、たくさんのお父さん、お母さん、そしておじいちゃん、おばあちゃんがいます。子どもたちにとっては、幼稚園のホールとは違う雰囲気の中で新しい自分を発見をしてくれるのでした。

 この童謡祭は終了するとその場で解散です。子どもたちはそれぞれの家族と一緒に動物園の中を見て回ります。自分が今歌った「象さん」や「猿さん」が、すぐ目の前にいるのですからその喜びは増大するのでした。


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