平成17年9月15日、理事会が開かれました。議題は、平成18年度の園児募集についてです。平成17年度の園児数の実態は、資料の通りですが、定員460人に対して400人です。充足率87%ですが下降傾向にありました。半面、少子化社会にあって葵学園の園児数の占有率は伸びています。占有率が伸びているのに園児数は減少している、この事実をどう考えるかに葵学園の生き残りがかかっていました。そこで、理事長は次の提案します。
@ 帯広の森幼稚園とつつじが丘幼稚園の7学級体制を、平成18年度からは8 学級体制に戻す。
A 新入園児数の目標数を確保するために、預かり保育のあり方を次のように 見直す。
〇早朝預かり保育は、午前7時30分から初め、保育料は無料とする。
〇延長預かり保育は、午後6時15分までとし、保育料は無料とする。
〇長期休業中の預かり保育は有料とするが、現行の一日1,200円を 1,000円に変更する。
〇本園に2人以上の在園児がいる場合は、第2子の保育料が現行通り とする。
〇本園卒園児及び在園児の兄弟姉妹が入園する場合は、入園料を半 額とする。
理事長は、以上の新しい提案をしました。理事からは次のような意見が出ています。
@ 園児募集に向けて、PRの仕方をもっと丁寧にやっていく必要がある。
A 幼稚園の教育環境を改善する。特に、トイレのドアなど汚くなりそうな 場所の装飾などを工夫する。 等々、通常の理事会は「異議なし」で終わることが多かったが、この会議はそうではなかったのです。
この理事会の危機感が反映してか、次の会議では「17年度に比べ、3歳児の入園案内状が2園で96人から168人と異常に増えている状況にあり、9月理事会で示した3歳児2学級についても受付の状況によっては変更も予想され、学級数増に伴う体制など適正な対応について理事長に一任することを確認した」とする議事録を残すことができたのでした。平成18年4月、葵学園は2園で426人(前年比26人増)の園児で始まりました。
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