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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第71楽章 ―帯広の森幼稚園、悲願の増築―

 平成11年10月、葵学園の沿革を語る上で忘れてはならないことがありますので、話を少し前に戻します。すでに述べているように、帯広の森幼稚園は葵幼稚園と葵南幼稚園を統合して平成10年4月にスタートしています。新しい「帯広の森幼稚園」の建築予算は約3億円弱でした。

 この幼稚園の当初計画では、2階に7つの教室をつくる予定でした。1階は職員室、園長室、図書室、給食調理室そしてホールで占めることになります。この申請は難攻します。資金計画に無理があるとして許可が下りないのです。そればかりではありません。平成8年、系列の幼稚園でおきたO157問題もあり調理室機能の強化指導が道から入ります。その結果どうなったかと言うと園長室が図面から消えます。2階の二つの教室も建設まかりならんとなります。正に、葵学園は大ピンチ状態に陥っていきます。

 追い込まれた葵学園は苦肉の策を選択します。指導に従い園長室の半分を給食調理室増築分にあて、そしてその残り半分と図書室予定面積を使い一つの教室を確保することにしたのです。それでも教室は足りません。そこで、ホールの後方スペースを移動式パテイションで囲んで二つ目の教室を確保することにしました。これが、平成10年4月の帯広の森幼稚園の姿です。

 平成11年秋、正に葵学園にとっては神風が吹いたのです。時の小渕内閣は、緊急設備対策として少子化対策臨時特別交付金制度をつくりその使い方をそれぞれの地方自治体に任せたのでした。当然、帯広市にも一定の予算が回ってきます。葵学園は、この予算を使わせていただき帯広の森幼稚園の教育環境を、当初目標に近づけようと考えたのでした。平成9年、計画段階でカットせざるを得なかった2つの教室を何としても復活させたい気持ちでいっぱいでした。増築にかかる総額は約3,800万円です。期待する補助金は2,500万円です。行政の担当者への葵学園側の説明にも熱が入ります。

  その結果、「よし分かった」となりめでたく帯広の森幼稚園は総2階立ての当初計画の姿を平成11年4月には見せてくれたのです。

  なお、帯広の森幼稚園は、平成28年3月完成で3度目の増築工事をしていますが、当初目標とはその前の計画をいいます。


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