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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第39楽章 ―幼稚園就園率の向上と現実―

 昭和61年の十勝毎日新聞社の幼児教育等に係る新聞記事の見出しは次の通りです。

〇03月15日 小学校への期待胸に 南町保育園
        ひまわり幼稚園 トップ切り卒園式
        音更の保育所で入園式 
〇04月04日 大きな声で「ハーイ」 わかば幼稚園 トップ切り入園式
〇08月15日 幼稚園就園率44.5% 前年より6.7%向上
〇08月30日 “満50歳”迎える帯広幼稚園
         9月28日に記念式典 卒園生は8,720人にも
〇09月01日 手先教育の大切さ認識
         幼稚園教諭の研修グループ 6日に特別講演会
〇09月07日 園児が献灯、献花 帯広東幼稚園 創立30周年を祝う
〇11月14日 幼稚園入園 優先制度を廃止 12月1日から願書受け付け
〇11月16日 リズム発表会や作品展 市内幼稚園 多彩な“祭典”

 以上のような見出しを目にする昭和61年ですが、周年事業を持つ幼稚園が二園あります。帯広幼稚園が西本願寺帯広別院で開園したのは昭和11年4月です。別名“お寺幼稚園”と言われたのはここに所以があります。帯広東幼稚園の30周年は、昭和32年に開園した大谷第二幼稚園が始まりとなっています。これもお寺の関係です。そういう葵幼稚園も、昭和39年に大然寺の本堂と境内を活用しての「葵幼稚舎」が始まりですから、この年の葵幼稚園は開園23周年を迎えたのでした。

 この年の葵幼稚園は199人、葵南幼稚園は261人、合計で460人でしたがピーク時の578人(昭和55年)に比べるならば、100人以上の減です。それでも、十勝教育局の調べに寄れば、昭和61年5月1日現在の4才児、5才児は4,438人(帯広市分)で、その中の2,650人は幼稚園に通っているとの発表です。在園率はなんと59.7%であり、十勝全体の44,5%を大きく上回っています。比率ではいい数字なのに、実数は上向き傾向にないということは子どもの数が減っていることになる訳です。このことが、大きな幼稚園が得をしないようにと考えた優先入園制度の廃止につながるのですが、それはあまり功を奏しなかったと言えそうです。
昭和61(1986)年8月15日 十勝毎日新聞
昭和61(1986)年11月14日 十勝毎日新聞


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