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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第15楽章 ー入園受付の混乱回避ー

 古い新聞を調べると、昭和41年頃から『幼稚園は狭き門』の見出しが目立つようになります。
 ○昭和41年1月26日 十勝毎日新聞
  今年も幼稚園は狭き門 続くか徹夜の列 更に入園料アップ
 ○昭和41年2月2日 十勝毎日新聞
  青空に長い行列:幼稚園受付け まさに入園地獄 整理券出し混乱ふせぐ
 ○昭和41年2月3日 十勝日報
  願書受付に父兄が前夜から泊込み 幼稚園も狭き門 受付け一時間で定員  
 ○昭和42年2月2日 十勝日報
  受付けとたんに定員・締切り
        “徹夜行列”の親も 今年も狭き門の幼稚園帯広

 このように昭和41年に入ると、39年、40年にはなかった入園受付に大きな変化が出てきます。『ある幼稚園などは受付の前日午後7時頃から親たちや立ちん棒のアルバイトの学生たちが幼稚園の前をウロウロし始め、午後10時ごろには30人ぐらいの人たちが門の前に並んだ』とある記事は報じています。1月31日の風景です。
 こんな記事もあります。『中には乗用車を持ちこんだり、アンカや寝袋を用意してテントを張る人まで登場』したといいます。それぞれの幼稚園ではその対応に様々な知恵を絞りますが、「子どもの時からこんな苦労をさせるのはどうかと思う」「帯広の行政として何とかならないのでしょうか」と、幼稚園の狭き門に腹を立てる声を紹介しています。

昭和42年8月30日付 十勝日報の記事

昭和42年11月2日付 十勝日報の記事
 そこで北海道私立幼稚園連合十勝支部(井上明海支部長)は、昭和42年8月に会議を開き、昭和43年度分の入園受付日の変更を決めます。これまでは1月に入園案内書を配布し、受付けは2月1日でした。それを10月1日に案内書を配布し、11月1日に受付けをすることに決めたのです。
 変更の理由は、寒い2月の夜に行列を作って入園受付をしなければならない混乱防止にありました。
 さて結果は・・・10月1日の受付けの様子は、徹夜の行列はなかったものの朝早くからの行列に変ったのでした。


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