本文へスキップ

      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

電話でのお問い合わせはTEL.0155-23-7604

〒080-0022 帯広市西12条南17丁目3


学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第108楽章 ―二つの童謡まつり―

 平成25年6月22日、帯広の森幼稚園の園児225人がおびひろ動物園に集合しました。園内の野外ステージで開かれる第7回目の「動物園で童謡を歌おう!」に出演するためです。ちなみに、この童謡を歌う会の第1回は、平成19年です。

  当時、帯広動物園は入場者の減少傾向に頭を痛めていました。葵学園は、帯広動物園側に十勝管内の全幼稚園や保育園に呼びかけて、園内にある野外ステージで「動物童謡を歌う会」を開いてはどうかと提案をしています。動物園側の回答は、園内で子どもたちが大きな声で歌ったりしたら動物が驚いて騒ぐかもしれないのでその提案は受け入れることはできませんということでした。この回答には、驚くしかありません。なぜならば、帯広動物園の開園は昭和38年ですが、そのオープンセレモニーではエレキバンドも含めて大イベントが動物園内で開かれています。その音の大きさに比べれば、200人の小さな黄色い声がなぜ問題かと思ったものです。

  葵学園は、この回答を何かが起きた時の責任を行政は心配していると解釈しました。そこで、葵学園が主催する「動物園で童謡を歌う会」の実施の申し入れをしたのでした。様々な経過はありますが平成19年に開催となりました。ここに至るまで2年を要しています。

  さて、帯広の森幼稚園とつつじが丘幼稚園の2園から始まった童謡まつりも、少しずつ開催方法が変化していきます。それは、会場が野外であることから天気の影響を受けます。特に、つつじが丘幼稚園は2年続けて雨のため幼稚園のホールに会場変更しなければなりませんでした。せっかく幼稚園とは違う環境で大きな声で歌が歌えると喜んでいる子どもたちからすれば、その喜びは半減以下になります。

  当然つつじが丘幼稚園の職員や保護者からは、幼稚園とは別の室内会場で実施すべきとの意見が出てきます。これを受けて両園で相談したところ、帯広の森幼稚園は今まで通りおびひろ動物園で、つつじが丘幼稚園は別の室内会場で行うことにしたのでした。その決断が、平成23年を第1回とする「とかち童謡まつり」の誕生につながります。第1回と第2回は、2部構成でとかちプラザのレインボーホールで、第3日目から市民文化ホールで開催されています。


子ども子育て新制度について… 新情報はこちらをクリック!