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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第99楽章 ―第1回とかち童謡まつりの開催―

 平成23年は、葵学園が帯広動物園を舞台にして歌い続けてきた「動物園で童謡を歌おう会」を大きく衣替えをした年でした。「〜歌おう会」は平成19年7月1日が第1回です。動物園の小さな野外ステージで葵学園の園児総勢400人を超える子どもたちの歌声は多くの大人たちを喜ばせるには十分すぎるものでした。順調にいけば、平成23年は第5回目の「〜歌おう会」になるはずでした。

 平成23年3月11日、死傷者20,000人以上を数える東日本大震災が発生します。津波の怖さと同時に福島第一原子力発電所事故も重なり日本だけでなく世界中に様々な波紋を広げたのでした。

 葵学園は、この3.11を機会に4年間続けてきた「〜歌おう会」を自分たちの行事にするのではなく、広く十勝の行事にすることで被災地を応援できないかと考えました。

 そこで葵学園は、十勝管内で童謡を歌い続けている人たちに「とかち童謡まつり」実行委員会の立ち上げを提唱したのです。この童謡まつりの柱になるのは著名な詩人故北原白秋です。そもそも、葵学園の「〜歌おう会」は北原白秋作詞、成田為三作曲のあの名曲「赤い鳥小鳥」は、帯広地方の子守歌「赤い山青い山白い山」から影響を受けたものであることから始まったのです。

 この「赤い山青い山白い山」と北原白秋を中心柱に据えて、十勝の童謡まつりとして歌い続けることで、東日本大震災の被災地とつながっていたいと考えたのでした。

 実行員会設立の呼びかけには、管内の様々な団体個人、個人が共鳴をしてくれました。それぞれ長い音楽歴のある方々ばかりです。呼びかけ人を代表して葵学園の非常勤講師でもある窪田稔さんから、「赤い山青い山白い山」と童謡まつりの関係を説明し、参加者のみなさんがそれぞれ意見を述べながら実行委員会の設立、とかち童謡まつりの開催を決定しました。

 7月1日の当日は、コマーシャルソング「ピカピカの一年生」で有名なクニ河内さんご夫妻の出演も実現し、先ず先ずのスタートを切ることができました。ただ、日程の都合で葵学園のつつじが丘幼稚園は出演しましたが、帯広の森幼稚園は今まで通り動物園で歌い、東日本の被災地に歌声を届けています。


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